親知らず
- 親知らずが歯ぐきを突き破って出ようとする
- 突き破った歯ぐきが腫れる
- 親知らずの隙間に食べカスが詰まる
- 親知らずのに歯周病菌が繁殖
- 噛み合う親知らずの周囲の歯ぐきを噛んでしまう
- 親知らずが虫歯になり歯ぐきが腫れる為
- Q親知らずはなぜきちんとはえないのか?
- A生えてくるスペースがない場合があるときちんと適切な場所に生えてこないことがあります
- Q親知らずがまた生えることがあるの?
- A親知らずは永久歯であるため、一度抜歯すると再度生えてくることはありません。
- Q抜かないで治す方法はありますか?
- A虫歯や歯周病の治療をして保存することはありますが、ケースはかなり限定されます。
- Q親知らずの抜歯前の注意は?
- A体調が悪い場合は抜歯を中止することがあります 抜歯の前日から飲酒は控え、十分な睡眠をとって体調を整えて下さい
- Q抜けなくて途中で中止されることはあるの?
- A患者さんの具合が悪くなったりした場合中止することがあります。
- Q親知らずが虫歯になると抜歯は難しいですか?
- A虫歯が大きくなると歯を器具で保持しにくくなります。そのため虫歯が大きくなる前に抜歯することをお勧めします。
- Q親知らずと歯並び
- A親知らずが斜めに生えていると、歯が押されて歯並びが悪くなることがあります。
また矯正治療後の後戻りの原因になることがあります。
親知らずとは?
親に知られることなく生えてくる歯であることがその名前の由来です。
親知らずとは、大人の奥歯の中で最も後ろに位置する歯の事であり、正式には第三大臼歯と呼び、別名、智歯(ちし)とも言います。
早い人で15歳ぐらいで生え、一般的には20代〜30代前半が多いです。
どんな症状がおこるのか?
お口の中の痛みから始まる親知らずでも、様々な全身への影響がある場合があります。
親知らずの周りの歯ぐきが炎症を起こし赤く腫れることがあります。
腫れたことにより出血やお口が開きにくくなることや、歯ブラシを当てると痛い、などがあります 。
親知らずが生える際に伴う具体的な症状
腫れ
親知らずの周りの歯ぐきが炎症を起こし赤く腫れることがあります。
腫れたことにより出血やお口が開きにくくなることがあります。
痛み
虫歯が大きくなることによる痛みや歯ぐきが炎症を起こし歯ぐきを触れると痛みが出たり、お口を開けると痛みが出ることがあります。
頭痛・肩こり
頭痛・肩こりの原因は複雑なので親知らずとの因果関係についてははっきりとはいえません。
痛みを伴う場合も・・・
何も症状がない場合もありあますが、生えてくる際に親知らずの周囲の歯ぐきが腫れたり、痛みを伴う場合もあります。 痛みの例としてこのようなケースがあります。
親知らずが歯ぐきから出てくる際に歯ぐきの炎症を伴うことがあり、痛みが出ることがあります。
また生えてきた後もまっすぐ生えてこない場合も多々あり、 ブラッシングがしにくいことにより、プラークが堆積し虫歯が大きくなったり、歯ぐきが炎症を起こすため痛みを伴うことが多いです 。
親知らずの抜歯について
最適な親知らずの抜歯の時期は?
お口の中に出てきたら、早めに抜抜歯した方が良い場合が多いです。
生えてきてもブラッシングが適切に出来ないことが多く、プラークが蓄積することで炎症を繰り返します。
また若いときに抜くと治りが早い、という理由もあります。
医院の選び方
予約制でありきちんと対応してくれる
主治医のインフォームドコンセントがあること
おすすめできる医院
院内感染予防が徹底されていて清潔である
抜歯後に起こりえるリスクなどについて、事前に説明をきちんとしている
対応できないケースについて
ほとんどのケースの場合、当医院で抜くことができます。
ただ、歯の位置があまりにも深く骨の中に埋まっているケースは、器具が届かない場合があるので大学病院で抜く場合もあります。
親知らずのケース例
まっすぐ生えている場合
抜歯の難易度 |
比較的抜歯がしやすいです。 |
抜歯にかかる時間 |
約30分(麻酔、止血する時間を含めて) |
抜歯の際の費用 |
2000円~3000円(お薬の処方も含めて) |
横向きに生えている場合
抜歯の難易度 |
横に生えていると真っ直ぐに生えているより時間はかかりますが、歯根の長さ、湾曲(曲がり)の程度により難易度は幅が広く変わります。 |
抜歯にかかる時間 |
30分~1時間(麻酔、止血する時間を含めて) |
抜歯の際の費用 |
約4000円(お薬の処方も含めて) |
埋まっている場合
抜歯の難易度 |
完全に埋まっている場合は抜歯の難易度は高くなります。 |
抜歯にかかる時間 |
1時間(麻酔、止血する時間を含めて) |
抜歯の際の費用 |
約4000円(お薬の処方も含めて) |
親知らずの抜歯をお勧めする場合
① 虫歯になるケース
虫歯になってしまった場合は器具が届きにくいため歯を治療しにくいことがあります。
また保存しても再度虫歯になることがあるため抜歯をおススメします。
② 歯周病になるケース
親知らずだけではなく、隣の健康な歯まで歯周病になることがあります。
そのため歯ぐきの炎症の原因になる場合は抜歯をお勧めしています。
③ 歯並びを悪くするケース
親知らずを残しておくと歯を前に押し出す力がかかり歯並びを悪くすることがあります。
また矯正後、後戻りの原因になることがあります。
必ずしも抜歯しなくて良い場合
しっかり噛んでいてブラッシングができてメインテナンスしやすい場合は保存することがあります。
抜歯後の注意点
抜歯後、お薬を出します。抜歯後の感染を防ぐために抗生物質を、痛みを抑えるために痛み止めを出します。
抜歯後は血がにじむようなことがあります。気になる場合はうがいをせずに清潔なガーゼで10分ほど咬んでください。
抜歯した場所を舌で触ると痛みが続いたり感染の原因になります。
気になっても触らないで下さい 抜歯したところは歯ブラシをあてないで下さい 当日はお酒や長風呂は控えて下さい、炎症や出血の原因になります タバコは傷の治りに関係しますので、できるだけ控えて下さい。
抜歯後ケースによって、個人によって腫れや痛みがでる場合があります。
ほとんどの場合が2,3日の腫れや鈍痛で終わりますがケースによっては1~2週間続く場合があります。
抜歯後の腫れ
個人差がありますが、ある程度抜歯の難易度と比例します。腫れる期間は、個人差がありますが3日~1週間程度です。
お口が極端に開かないぐらい腫れる、高熱が続く場合は、歯科医師にご相談下さい。
抜歯後に起こりうる症状
あざ・内出血
お顔の皮膚が内出血が原因で青くあざができることがあります
ドライソケット
抜歯後の治りが悪い場合、起こることがあります。
原因として強くうがいをしたり、機械的に触れたり、タバコによるものがあります。
上顎洞の感染
上の親知らずを抜歯した後、上顎洞が感染することがあります。
そのため抜歯後は抗生物質を必ず服用してください。
飲酒も控えて下さい。
親知らず抜歯でよくあるご質問