入れ歯の痛みと違和感を軽減する調整方法と慣れるためのポイントを解説
2026/07/20
こんにちは、江東区大島・東大島の歯医者、あおぞら歯科です。
入れ歯を新しく作製したり、初めて使用したりする際には、多くの方が痛みや違和感を覚えます。
口内に新しい装置を入れるため、ある程度の適応期間が必要となるのは自然なことです。
しかし、調整や使用方法の工夫によっては、その違和感の軽減や期間の短縮が可能になります。
今回は、入れ歯による痛みや違和感の原因、早く慣れるためのポイントについて解説します。
入れ歯による痛みの主な原因
歯ぐきへの圧力
入れ歯による痛みの代表的な原因は、入れ歯が歯ぐきに与える圧力です。
入れ歯は、失った歯の代わりとなる人工歯と、それを支える床部分から構成されています。
この床部分が歯ぐきに接触し、噛む力を分散させていますが、床の形状が口腔内の形態とずれている場合、特定の部分に過度な圧力が集中してしまいます。
その結果、圧迫された歯ぐきが炎症を起こし、痛みが発生します。
入れ歯の形状
入れ歯の縁が鋭利であったり、長すぎたりする場合には、頬の粘膜や舌、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。
また、長期間使用している入れ歯の場合は、歯ぐきの形が経年的に変化することで徐々に合わなくなっていき、痛みの原因となることもあります。
入れ歯による違和感の種類
異物感
口の中に異物が入っているという感覚は、初めて入れ歯を使用する方にとって大きな違和感となります。
特に上顎の総入れ歯は口蓋部分を広く覆うため、この違和感を強く感じます。
安定感
入れ歯が安定せず、話すときや食事のときにずれたり、浮いたりすることで不快感を覚えることがあります。
これは入れ歯と歯ぐきの密着度が不十分であったり、噛み合わせのバランスが悪かったりすることが原因です。
唾液量の変化
唾液の分泌量が一時的に増加することで、口の中が常に湿っている感じがしたり、飲み込みにくさを感じたりすることがあります。
歯科医院で行われる調整方法
調整の際は、まず患者さんから痛みや違和感の具体的な場所や状況を詳しくヒアリングします。
そのうえで、入れ歯の適合状態を視診と触診で確認し、噛み合わせが高すぎる部分を削る、バネの強さを弱めるといった調整を行います。
入れ歯の適合性を高めるリベースとリラインとは
リベース
リベースは、入れ歯の床部分を全面的に新しい材料で作り直す方法です。
長期間使用した入れ歯では、歯ぐきの形態が大きく変化し、入れ歯との間にすき間ができてしまうことがあります。
この状態では、入れ歯が安定せず、痛みや違和感の原因となります。
そのため、現在使用している入れ歯の人工歯部分はそのままに、床部分のみを口腔内の現在の形態に合わせて作り直します。
リライン
リラインは、入れ歯の内面に新しい材料を盛り足すことで、歯ぐきとの適合を改善する方法です。
歯科医院でその場で行う場合と、入れ歯を一時的にお預かりして歯科技工所で行う場合があり、その場で行う場合は、やわらかい材料を入れ歯の内面に盛り、それを口の中で噛み合わせながら硬化させることで、現在の歯ぐきの形に合わせた形態を作ります。
入れ歯に慣れるためのポイント
食事
新しい入れ歯の装着直後は、おかゆ、煮物、豆腐、卵料理、ヨーグルトなど、噛む力をあまり必要としない調理法・食品を選ぶようにしましょう。
また、食べ物を口に入れる際には、一口の量を少なめにしてください。
大きな塊を一度に噛もうとすると、入れ歯がずれたり、歯ぐきに過度な負担がかかったりします。
また、左右均等に噛むことも重要です。片側だけで噛む癖があると、入れ歯が傾いたり、一方の歯ぐきにのみ負担がかかったりします。
発音・会話
入れ歯を装着すると、一時的に発音がしにくくなることがあります。
これは舌の動くスペースが変わったり、口蓋が覆われたりすることで、今までと異なる口内環境になるためです。
うまく発音できないという場合には、五十音を順番に声に出すなど、慣れるためのトレーニングを行いましょう。
また、会話は、ゆっくり行うことを意識すると発音しやすくなります。
正しい装着・取り外し方法
入れ歯を装着する際には、まずは水で濡らして滑りを良くしましょう。
そのうえで、総入れ歯の場合は、上顎の入れ歯を前歯の位置を合わせてから、後方を指で押し上げるようにして装着します。
装着後は、指で全体を均等に押さえながら、軽く噛み合わせて密着させます。
部分入れ歯の場合には、バネをかける位置を確認しながら、無理な力をかけずに装着します。
総入れ歯の取り外しは、左右の奥歯の部分に指をかけ、ゆっくりと上下に動かしながら行います。
急に引っ張ると、入れ歯が破損したり、残存歯を傷めたりする可能性があるので注意しましょう。
部分入れ歯は、バネの位置を確認しながら、バネを持ち上げるようにして慎重に外します。
入れ歯のケアと清掃方法
食事の後は、外した入れ歯を流水でざっと洗い、入れ歯専用のブラシを使って丁寧に磨きます。
ブラシで磨く際には、入れ歯の内面、外面、噛む面、バネの部分など、すべての面を丁寧に清掃します。
特にバネの周囲や人工歯と床の境界部分には汚れが溜まりやすいため、念入りに磨きましょう。
通常の歯磨き粉は研磨剤が含まれているため、入れ歯専用の洗浄剤や中性洗剤を使用するようにしてください。
定期検診
定期検診では、入れ歯の適合状態、噛み合わせ、人工歯のすり減り具合などをチェックします。
炎症や傷がないか、骨の吸収が進んでいないかなど、歯ぐきの状態も確認します。
部分入れ歯を使用している方の場合は、残存歯の健康状態も重要です。
虫歯や歯周病がないか、バネをかけている歯に過度な負担がかかっていないかを確認します。
まとめ
入れ歯による痛みや違和感は、歯科医院での調整と正しい使用方法により軽減することができます。
定期的に入れ歯と口内の状態をチェックすることで、入れ歯を快適に使いましょう。
日常生活においては、やわらかい食べ物を中心にするなどの食事の工夫、正しい装着・取り外し方法の習得、日々のケアが快適な入れ歯生活につながります。
慣れるまでには一定の期間が必要ですが、焦らず付き合っていきましょう。
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