最近、日常診療でインプラント治療を行う機会が増え、以前に比べて一般的な治療になってきたと感じます。
しかし、手術を伴う治療のため、患者さんは多くの不安を抱えています。
カウンセリングの際に、よくいただく質問には次のようなものがあります。

私自身、もし患者の立場だったら同じように感じるでしょう。

インプラント治療で「失敗したくない」という思いは、患者さんも私たち歯科医師も同じです。
もちろん、100％の成功を保証することはできませんが、失敗のリスクを限りなくゼロに近づけることは可能です。

では、安全で確実なインプラント治療を行うために、何が必要なのでしょうか？

インプラント治療で失敗しないための5つのポイント

この中でも今回は、「精度の高いインプラント埋入」を実現するためのサージカルガイドについて詳しくお話しします。

インプラント埋入の精度が重要な理由

インプラントの埋入位置は、治療の成功に大きく影響します。
実際、わずか1mmのズレが、治療結果を大きく左右することがあります。
また、インプラントの上に装着する人工歯（上部構造）の形も、埋入位置によって決まります。
埋入位置が適切でないと、以下のような問題が生じる可能性があります。

さらに、骨の表面は凸凹しているため、ドリルでまっすぐ削るのが難しいことがあります。
また、骨の硬さは部位によって異なり、柔らかい部分ではドリルが流されてしまうこともあります。
経験豊富な歯科医師でも、このような状況に直面することは珍しくありません。

サージカルガイドを活用するメリット

こうした問題を解決するために役立つのが、サージカルガイドです。
CAD/CAM技術や3Dプリンターを活用し、患者さんごとにカスタムメイドのサージカルガイドを作成することで、より精密で安全なインプラント埋入が可能になります。

分かりやすく例えるなら、「家具を組み立てるとき、設計図があると正確に組み立てられる」のと同じです。

サージカルガイドがあれば、事前に正しい位置を決めることができ、ズレのない精密な治療が実現します。
さらに、サージカルガイドを使用することで、次のようなメリットも得られます。

長年の実績を持つサージカルガイドを活用

私自身、サージカルガイドの作成において20年以上の歴史を持つ「株式会社アイキャット」のサージカルガイドを15年以上使用しています。

また、昨年の症例数が多い医院として、株式会社アイキャットから「ゴールドクラス」として表彰を受けました。
もちろん、他にも優れたメーカーはありますが、安全なインプラント治療を追求し続けていることは間違いありません。
このブログを読んで、少しでもインプラント治療への不安が和らげば幸いです。

当院で行ったインプラントの治療例

インプラントの症例一覧