入れ歯を使っていることを隠したい!旅行中の入れ歯の扱い方を解説
2025/04/20

こんにちは、江東区大島・東大島の歯医者、あおぞら歯科です。
旅行は、普段とは異なる環境でおいしいものを食べたりめずらしい体験をしたりする機会です。
しかし、入れ歯を使用している方の中には、友人や恋人に入れ歯を見せたくない、入れ歯であることがばれたくないと、旅行に対して不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、基本的な入れ歯の取り扱い方から旅行中の入れ歯の扱い方、入れ歯の金具を目立たせない工夫までを解説します。
入れ歯の基本的な取り扱い方
部分入れ歯

部分入れ歯は、日中の使用中にしっかりと固定されているものであれば、就寝中であっても外れることはほとんどありません。
そのため、就寝前にしっかりと清掃・洗浄を行ってから再び装着して寝ることが可能です。
しかし、日中から部分入れ歯が外れやすくなっている場合は、就寝中にも外れてしまう可能性があります。
特に、1本だけの部分入れ歯などは、外れた場合に誤って飲み込んでしまうリスクもあるため、外れやすい場合には外して寝るようにし、早めに歯科医院でメンテナンスを受けるようにしましょう。
総入れ歯

総入れ歯を使用している場合に関しても、清掃と洗浄後に再び装着して就寝することが可能です。
かみ合わせのバランスを保つために、少なくとも上の入れ歯は装着して寝るようにしましょう。
上下の総入れ歯を装着しても不快感がない場合には、できる限り両方の入れ歯をつけたまま寝るようにしてください。
そうすることで、かみ合わせの安定性が保たれ、口腔内の状態を維持しやすくなります。
また、部分入れ歯と同様に、総入れ歯が外れやすい、フィットしていないという場合には、歯科医師に相談し、調整してもらうようにしましょう。
入れ歯を外して寝るリスク
歯並びやかみ合わせが崩れる
入れ歯を外して寝ると、歯並びやかみ合わせの崩れにつながることがあります。
特に部分入れ歯の場合、外すことで隣接する歯が移動しやすくなり、歯並びが次第にずれていってしまう可能性が否めません。
また、総入れ歯に関しても、外している時間が長いとあごの骨に不要な動きが生じ、かみ合わせが変わってしまうことがあります。
これが長期化すると、日常の食事や会話に支障をきたすことになるため、入れ歯はできるだけつけたまま寝るようにしましょう。
口呼吸を助長する
入れ歯を外して寝ると、口呼吸の癖がつきやすくなります。
入れ歯が口腔内にないことで舌が下あごに落ちやすくなり、口呼吸が助長されるためです。
口呼吸は、口腔内の乾燥を引き起こし、細菌が繁殖しやすい環境を作り出す原因となります。
口呼吸を防ぐためにも、できるだけ入れ歯を装着した状態で睡眠をとるようにしましょう。
緊急時に外したまま行動することになる
災害時や夜間の突発的な緊急事態では、迅速な行動が求められます。
そのため、もし入れ歯を外した状態で緊急事態に直面した場合、入れ歯のない状態のまま行動することになり、その後のコミュニケーションや食事に困難が生じやすくなります。
そのような観点からも、入れ歯は装着して就寝し、緊急時にも入れ歯を装着したまま行動できるようにしておくことが望ましいといえます。
入れ歯を付けて寝るために必要なこと

入れ歯を付けたまま寝るためには、いくつかの条件を整えておく必要があります。
まず、入れ歯がぴったりと口内にフィットしていることが重要です。入れ歯がフィットしていないと、不快感が生じるリスクや誤嚥のリスクが高まります。
次に、入れ歯の手入れがきちんと行われていることも大切です。
専用洗浄剤を用いた日々の清掃と衛生的な保管で、入れ歯を清潔に保ちましょう。また、口内のケアも怠らないようにする必要があります。
ブラッシングやデンタルフロスを活用し、口腔内を清潔に保ちましょう。
旅行中の入れ歯の取り扱い方

旅行の際は、入れ歯洗浄剤や入れ歯用のブラシを忘れずに持参しましょう。
多くのドラッグストアやインターネットショップでは、コンパクトにデザインされた旅行用の専用ケースやキットが販売されています。
入れ歯を洗浄液につけた状態で就寝していた方は、入れ歯を装着して寝ることに不安を覚えるかもしれませんが、多くの洗浄液の洗浄に必要な時間は5分から10分程度となっており、短時間で洗浄することができます。
旅行先で入れ歯を人に見られたくない場合は、入浴の時間を利用するなどしてこっそりと清掃と洗浄を行うようにしましょう。
入れ歯の金具を隠す方法
金具の位置を調整する
金具の位置を調整することで入れ歯をより目立たなくさせることが可能です。
自分の口の開き具合や輪郭に合わせて金具の位置をできるだけ目立たなくなるように調整してもらいましょう。
目立ちにくい金具にする
入れ歯の金具は、より目立たない材質を選ぶこともできます。
例えば、コバルトクロムの金具は細く滑らかな特性から、針金のように目立たなく見せることができます。
また、金具の色を変えることで目立たなくさせるという方法もあります。
ノンクラスプデンチャーを使用する

ノンクラスプデンチャーは金属の金具を使用しない入れ歯であり、入れ歯だとわかりづらいことが特徴です。
自然な歯ぐきの色に近いため、見た目の不自然さが軽減されています。
また、金属アレルギーを気にすることなく、快適に装着することができます。
インプラントオーバーデンチャーにする

インプラントオーバーデンチャーは、インプラントによって固定することで入れ歯の安定性をさらに高める方法です。
インプラントの上に入れ歯を装着するため、一般の入れ歯よりも大幅に動きが抑えられ、フィット感が向上します。
金具を使用しない設計のため、見た目にも自然で、口の中を気にせずに過ごせます。
外科的処置が伴いますが、長期的に見て審美性と機能性を追求したい方に適しています。
まとめ
入れ歯を使っていることを隠したい場合や入れ歯を見られたくない場合は、清掃と洗浄を短時間で済ませ、入れ歯を装着したまま就寝するようにしましょう。
そしてそのためには、入れ歯が口内にしっかりとフィットするよう、定期的にメンテナンスを受けておくことが大切です。
また、ノンクラスプデンチャーやインプラントオーバーデンチャーといった種類の入れ歯を検討してみるのもよいでしょう。
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